御殿場市民のバラ「ノックアウト」
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「四季の富士」の管理人SUGAさんの作品(
2007年6月板妻バラ園にて)
御殿場には、
コンセプトを異とするバラ園が2箇所あります。
ひとつは、
御殿場プレミアム・アウトレット内。
あの有名な、観覧車がある小塚山斜面を利用した、
「リビングローズガーデン御殿場」です。
800種5,000本のバラを、4つのゾーンに配したバラ園で、
バラを立体的に楽しめる本格的なバラ園です。
もうひとつのバラ園が、
富士山を周遊する、国道469号から、ちょっと東側に折れ、
車で1分も掛からないところにある、
「板妻バラ園」です。
8,000㎡の敷地に、80品種、3,000株のバラが栽培されています。
「板妻バラ園」で中心的に栽培されているのが、
「ノックアウト」という名前の品種のバラ。
▲名前に似合わず、かわいらしく咲く「ノックアウト」
このバラに関する記事がありましたので、ご紹介させていただきます。
~「BISES No.34 早春号 2005.2」より~
バラの名に「ノックアウト」とつける人が、
この世の中にいるという事実に、まず驚かされた。
しかし、これほど“名は体を表す”例も珍しい。
本来、薬剤散布をしないで育てることを目的に育種されたため、
栽培には農薬の必要が無く、病害虫にも無敵だそうだ。
黒点病、うどんこ病、さび病の心配からは開放され、
コガネムシなどはこの葉や花の味を好まない。
加えて、冬の保護をしなくてもマイナス10度の環境に耐え、
乾燥、高温多湿にも強く、
長い花期を楽しめる多花性のシュラブローズなのである。
アメリカではこのノックアウトを
「バラ栽培の新時代を切り開くブレイクスルー(突破口)」と評価する。
テキサスA&M大学教授で、
ランドスケープ(景観)園芸専門家のスティーブン・ジョージ氏はこんな賛辞をおくる。
「人間には2つのタイプがいる。
バラを育てられる人と、育てたいと思う人だ。
みんなバラを愛しているが、それを育てられるとは思っていない。
ノックアウトは誰でもが育てられる」
さて、この夢のようなバラは、
日本でも2003年秋から販売が開始されている。
ノックアウトの特徴として
「何本かまとめて植えることによって、
花数の多さ、開花時期の長さといった、
この品種の良さが発揮される。
花の色はやや平凡だが、
黒点病にはとても強い画期的な品種といえる。
秋の長雨にも負けず、
11月頃までしっかりと咲き、
さらに冬もローズヒップを鑑賞できる」ということ。
ローメンテナンス、
環境配慮による無農薬栽培の大きな流れの中で、
アメリカは確かな一歩を踏み出している。
【第4回御殿場ばら祭り 】
開催日 :2009年6月6日(土)、7日(日)
開催時間:6日/9:00~15:00、7日/9:00~12:00
会 場 :板妻バラ園 ※東富士園芸センター西側
駐車場 :あり、無料
料 金 :入場無料
主催・共催・後援など:主催:御殿場市バラのまちづくり推進委員会
【リビングローズガーデン御殿場 春バラ】
開催日:開園/2009年6月1日(月)~30日(火)※開花状況により変動する場合があります
開催日補足:見ごろ/6月、10月
開催時間 :10:00~17:00 ※季節・天候により異なります
市町村 :御殿場市
会 場 :
リビングローズガーデン御殿場 (御殿場プレミアム・アウトレット内)
駐車場 :無料 (御殿場プレミアム・アウトレット駐車場)
料 金 :料金
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